愛されたサッカー選手
一人の選手がレッズを去る。
プロサッカーでは、選手の移動は珍しくないし、シーズン中にもしばしば移籍がある。
今まで何人もの選手が惜しまれながらチームを出た。
むしろひとつのチームだけで現役を終えることのほうが、まれであるといってもいいだろう。
アルパイ選手が浦和ですごしたのはわずかに1年だけのことだった。
彼にとって浦和は、もういくつも別のチームでプレーした後の、キャリアのひとつでしかなかったわけだし、
われわれにとっても、毎年入れ代わりやって来る外国人選手の一人であった。
それにしても、この喪失感はなんなのだろうか。
彼は、いままでのどの選手よりも早く、熱烈に私たちの心をとらえた。
彼は熱かった。まっすぐだった。そしていい奴だった。
ピッチに立っているだけで、それが伝わる希有な存在だった。
チームを愛してくれた。
不幸な巡り合わせもあった。激しいプレースタイルがこの国に合わなかったともいわれた。
彼がその力を浦和ですべて出し切ったとはいえないと思う。
まだまだ必要な選手であったのに、外国人枠にはじき出された面もある。
怪我と出場停止をくり返した今シーズン。一番辛い思いをしたのは彼自身だろう。
ああ、それにしても。
さびしいなぁ。
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