こんなとりとめのないブログだから、時々は説明を入れなければならない。
もともとは美術、造形ネタでやっていこうと思いつつ、そういう記事はめっきりご無沙汰で、時事や日記がメインになり、そのうち管理人のレッズ好きが高じて、そっちの話が多くなったあげく、結局アート系としても、日記系としても、ニュース系、そしてレッズ系でみても、中途半端きわまりない構成。
知り合いへの近況報告くらいにしか、機能していないんじゃないかと思うこともしばしばである。
今日は(も?)もとはレッズ絡みの話だけれど、ちょっと話を広げて、プログというものについて考えてみたわけで、おつきあい願いたい。
レッズというのも、世の中全体で見れば、たいした存在ではないのかも知れないけれど、熱心にそれだけ見ていれば、それなりにいろいろな出来事があって、飽きさせない。
アルパイがスズキを殴って退場になったとか、エメルソンが23(26だっけ)億円のオファーを蹴って浦和に残留しただとか、ここ1週間でもなんやかやあるわけだ。
そんななかで、ほんの数日わっと盛り上がって、あっという間に消えたのが「レッズ&ピース」の話だ。
当事者ではないから、ことの詳細は知りようもないけれど、「レッズ&ピース」という団体が旗揚げして、活動を始めるという記事がここ埼玉の地方紙に出たのが、ことの発端だった。
記事を見ると護憲運動家の集まりのように読めたし、地元ではレッズサポーターとして知られているマスコミ関係者が参加したという内容も書かれていた。
で、このことに関して、スタジアムに政治を持ち込むなという声が上がり、あちこちのブログに記事が載り、反対の意志表明のバナーが貼られ、おそらくそれに触発された人たちによる、抗議メールが方々に寄せられたのである。
結果、数日の後に、この旗揚げしただけのグループはそのまま解散し、マスコミ関係者はレッズ関係のいくつかの仕事から手を引くと宣言した。
誠にスピーディーかつわかりやすい展開ではあったのだけれど、
冷静に見ると、新聞に載ったということと、著名人が関わったということ、さらには政治、あるいは(これには立場によって差があるけれど)左翼運動に対する嫌悪感で、過剰反応を起こしたように思えなくもない。
簡単にいえば、よってたかっておじさん達(どうもこの人たちはただののみ仲間であったような話も出てきた)の寄り合いをつぶしてしまったようにも見える。
おそらく新聞にさえ載らなければ、何の軋轢もなくおじさん達はスタジアムで旗を振っていたに違いない。
たぶん誰にも不快感を与えず、たとえその名を旗に染め抜いたとしても、ただ変わった名前のグループだくらいの認識であったろう。
ただ、だから今回の動きが間違っていたとも思わない。
新聞報道を見る限り、もう少し過激な政治運動を想像する向きがあっても、不思議ではないからだ。
やはりスタジアムで政治的な意志表明は気持ちよくない。で、このことに関しては私はこういう記事を書いた。
私の考えは変わらないし、これ以上のことはない。
さて特筆すべきは、こういった一連の動きが、ほぼレッズ系のブログと、レッズサポーターが見ていることで有名な「浦議」という掲示板と、2チャンネル掲示板の3箇所でのみ呼び掛けられ、そこで完結してしまっているという事実である。
誰もパソコンの前から動くことなく、ことは起こり、終結しているのである。
さてこれは世論なのか? あるいはさいスタに来る5万人のどのくらいの意志なのか? もっといえば5万人のうち何人がこの出来事を知っているのだろうか?
放送局やクラブにたいして送られたという多数のメールにしたところで、誰かがネット上に書き込んだメールアドレスが広がっていったわけで、自分で行動を起こしたというより、誰かの行動に乗ったという感は否めない。
みながいっせいにバナーを掲げ、ことが終結したとたんに、そこまですることはなかったのにみたいな、ものわかりがいい記事が出てくるというのは、どういうことだろう? (まじめに検証しょうという姿勢だと思うから、決して否定しないけれど)
どうやらたかがブログが、結構な力を持ってきたようだ。
もちろんレッズ問題であったから、ではあるんだけれど(結構ピュアだからね、みんな)
インターネットのおかげで、今回の出来事も地球の裏側でだって知ることができる。
しかしながら、ネットに接続しない人、接続しても当のブログや掲示板を見ない人、ニュースが起こるたびにメールなどで知らせあうコミュニティーにいない人、そういう人にとっては、この事件はなかったことと同義である。
そういう立場の人が、何かの拍子に今回の騒動の断片でも耳にすれば、知らないところで、知らない人たちが、圧力をかけたり、物事を決めたりしているようにも思われたりするんじゃなかろうか。
例えば件のグループにいた人が、何の知識もなく、ただネットで叩かれてメールが殺到しているから止めるんだといわれれば、ネット上にはレッズサポーターの巨大な圧力団体があると思うに違いない。
個々の記事は、もちろん真面目に問題意識を持っていることが読み取れるものが多かったのだけれど、ちょうどいいブログのネタができた、レベルで語っているのではないかと、思えるものも散見した。
そういう文章の中では、きまってよく知らない相手に対する、最低限の礼儀みたいなものが欠如していて、左翼とか団塊の世代などという言葉でくくったあげく、それに対する嫌悪が先に立っていた。
すべてではないけれど、そんな軽はずみな連中にあおられた人だっているだろう。
で、本当のところはどのくらいの人たちが切実に考え、声を上げたのか?
これは私には知るすべもない。
このことが別の媒体、例えばテレビニュースで報じられていたら、もっとセンセーショナルになったとも思えるし、新聞記事の書き方がちょっと違っていれば、話題にもならなかったことも予想がつく。
それと実際のところ、政治とサッカーは別物というブログの意見が、スタジアムの総意に近いだろうことも、感覚でわかる。
あまり結論めいたことはかけないのだけれど、
ブログみたいなものの可能性は万人の認めるところだとしても、ただの「間口の広い井戸端会議」的側面もあることを、発信者も、受け手も、同時に認識していないといけないのではあるまいか。
今回の何が悪かったとはいわないのだけれど、(むしろレッズという求心力がある為に、全体としてみれば冷静だったといえるかもしれない)
結局ウェブと現実世界の橋渡しの流儀、みたいなことにまだまだ慣れない自分には、うまく言葉にできない違和感が残ったということだ。
冷静な第三者が入ってこないようなところでは、当事者が冷静でないと、間違った時にはヤバいことになるなと、そういうことかも知れない。
今後の自戒とか、問題提起の意味でアップします。
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