今日は日本中で埼玉方面のみ休日なので、(県民の日ですね、まぁ学生くらいしか関係ないのだけれど)
妻と一緒に映画など観に行った。
驚いたことに県民の日割引というのがあって、1000円で入場とあいなった。いやぁちょっと幸せ。
で、観た映画というのが、「三丁目の夕日」というやつだ。
最近日本では、涙を流すために、泣ける映画を見るというのが流行っているらしくて、この映画もそのためには絶好の一本というのがもっぱらの噂だ。
じつは、そういう話を聞くと、いったい何がうれしくて、予定調和に加担せねばならんのだと、おじさんちょっと尖ってもみるのだが、
この作品は、「セカチュウ」みたいな難病ものほど(そういえば名作「愛と死を見つめて」もリメイクするらしいねぇ)あざとさもないらしいし、なにより「昭和33年を見事に再現した映像」というのに、心惹かれるものがあって、ここは素直に鑑賞してみることにした。
(ちょっとネタばれします)
さて、結果として、泣きましたよ、ええ泣きましたとも。
まぁ、きちんと押さえるべきところを押さえて、最初から最後まで、きっとこうなんだろうなぁ、っていう方向に話は進んでいくのだけれど、確かにそんなにあざとくはない。
ときどきお約束のほろっとする話が入って、条件反射みたいに感情をくすぐるのだけれど、嫌な気分にはならない。
思うにお伽話なんだよね。
昭和33年は、それはそれは見事に再現されていて、確かに一見の価値はあるのだけれど、作り込めば作り込むほど、テーマパークっぽい。
テーマパークだから、悪人は1人も出てこない。だれもかれもいいひとだ。(唯一の悪人らしき実業家も、結局息子を帰しているんだからね)。
そうそう、冷蔵庫が来て喜んでいる家族のシーンのあとに、さり気なく寂しそうな氷屋の親父のカットを入れるあたり、作り手のいい人ぶりも示していて、目配りがきいている。
だから、テーマパークのつもりで楽しめばとっても楽しいのだ。
だって映画の中のあの夢のような昭和33年から、ずっと時代が流れて今があるなんて、現実だったら、とても受け入れられないもの。
ちなみに私は昭和37年、映画よりもう少しあとの時代に生まれたけれど、確かに記憶の奥にある昔の日本はあんな感じだった。でも記憶は記憶であって、けっして現実ではないのだ。
ときどき映画の世界にひたっても、私たちは今日を生きていかなくてはならない。
そう思うと、ちょっとしんどいけどね。
そういえば、子供のころ見たオート三輪は、もっと大きかった、つまりは私が小さかったのだけれど・・・。
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